大正浪漫って、いいですよね。
どうもこんにちは、みみみ(@mimimi9607)です。
さて今回は2020年12月15日より配信開始された、セガ×ディライトワークスが贈る新たな『サクラ』プロジェクト。
スマートフォン向けRPG『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~』をレビューしていきたいと思います。
このゲームは、1996年に第一作目が発売され、2020年で24周年を迎えた『サクラ大戦シリーズ』の新作タイトルとして開発されました。
そんな長寿コンテンツの新作は一体どんなゲームだったのか。
初期実装分のメインストーリーをすべて読み終えての正直な感想、評価をお届けします。
それではいってみましょう!
- ストーリーが長編仕立てで質も高く面白い
- シンプルさと複雑さを併せ持つ戦闘
- 最高レア度がいなくても何とかなる難易度
- 必殺攻撃のド派手演出
- 実は水晶めっちゃ貰える優良設計…?
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – - 装備とキャラ混合のいわゆる闇鍋ガチャ
- 説明不足で損してる部分の多さ、勿体ない
PV・作品情報
舞台は太正100年まで続く日本。
『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~』ストアページ より引用
16年前(太正84年)、
「帝都大厄災」と呼ばれる
原因不明の大規模な霊子(りょうし)パルスと
霊的な爆発によって壊滅的な被害を被った日本は、
「蒸気併用霊子機関」に代わる新エネルギー装置
「ミライ機関」の開発に成功することで、
復興を果たしていた。
また「帝都大厄災」以降、
全国各地に「降鬼」と呼ばれる魔が出現し
人々を襲うようになっていた。
大厄災で落ち込む国民の心に華を咲かせるため、
政府は「大帝國華撃団B.L.A.C.K.」を設立。
国民的歌劇団としてライブパフォーマンスを行い、
時には霊子スーツを身に纏い「降鬼」に立ち向かう
「大帝國華撃団B.L.A.C.K.」は
人々に熱狂を以て迎えられた。
「ミライ機関」と「大帝國華撃団B.L.A.C.K.」により
繁栄が続いていく。
国民の誰もが政府に信頼を寄せる中、
それが偽りであると気づいた者たちが現れた。
その名を「帝国華撃団」。
政府と「大帝國華撃団B.L.A.C.K.」から
日本をあるべき姿へ戻すため、
帝都からはるか離れた青ヶ島の地で、
「帝国華撃団」による日本奪還の旅が始まる――。
Original Game © SEGA / © DELiGHTWORKS
タイトル:サクラ革命 ~華咲く乙女たち~
ジャンル:ドラマチックRPG
対応OS:iOS/Android
価格:無料(アイテム課金あり)
開発・運営:ディライトワークス株式会社
配信:株式会社セガ
容量:約3GB(リリース当時、一括DL済)
レビュー・感想
それでは、良かった点・悪かった点に分けてそれぞれレビューしていきます。
良かった点
長編仕立てのストーリーで惹き込まれる
こういったRPG作品において非常に重要なストーリーの完成度。
いやぁ頑張ってますね、本当に面白いです。
リリース時実装されていた第二章までクリアしましたが、ほぼノンストップで遊んでしまったほどに惹き込まれました。

ちゃんと途中6時間は寝たから健康的
プロローグ、第一章、第二章という形で展開していくのですが、とにかく一章あたりのボリュームが半端ない。
先ほども言った通りほぼぶっ続けで遊んでいたのですが、第二章まで読み終わるのに20時間弱かかっています。
もはや家庭用ゲーム並のプレイ時間。
読み返しが出来ないという点が気になりますが、すぐ実装するとのことなので待ってます。
同社運営の某英霊作品も同じ形で進行するので、こういった長編仕立てのストーリーは今後もディライトワークス作品の特徴として続けていって欲しいですね。
ちなみに「過去作を知らないと厳しいのでは…?」という点は全くの無問題。
知らない単語だらけではありますが、大体説明してくれるので大丈夫でした。
シリーズ未経験でも安心して遊んでOKなのは明確な強みになるので、もう少しアピールすべきだと思いますね。
シンプルさと複雑さを併せ持つ戦闘
戦闘は5ラインからなるフィールドを移動しながら戦う『コマンドラインバトル』というシステムとなっています。
すっごく簡単に言ってしまえば
- 1ライン進んで攻撃する『進撃』
- 移動無しで攻撃し、気力が多く溜まる『奮撃』
- 攻撃してから1ライン下がり防御態勢を取る『退撃』
これらのコマンドを選択して位置取りをしながら戦う、というもの。
ぶっちゃけ序盤はシンプルすぎて面白さが分かりにくいです。
このシステムが面白くなるのは育成が進んでスキルが増えてきてから。
キャラの位置によって影響の出る要素がどんどん増えていき、位置取りを意識する恩恵が大きくなります。
あと単純に難易度が上がって位置取り適当だと即負けます(経験談)。
今後まだまだスキルは増えていくでしょうから、もっともっと面白くなっていくんじゃないかと思っています。
最高レア度がいなくても攻略可能な仕様
あくまで第二章まででの話にはなりますが、今の所★5ドレスが無いと厳しい場面には出会っていません。
★4まででも育成すれば十分に戦えますし、NPC友軍も普通に強くて役立ちます。
とはいえ、これから高難度クエストが増えてくると厳しくなる気もしてますし、どうなることやら。
ここからは完全暴論ですけど、ぶっちゃけ水晶を使えば全て解決できます。
体力・気力全快でコンティニューなので最強です。
各章それぞれ終盤でかなりの強敵を相手にしますが、キツすぎて私も合計3回コンティニューしています。

実は毎日ミッション達成すれば
週130個も水晶もらえるからガンガン使おうね
これを良い点として書くかどうか迷いましたが、個人的に高レアが必須のゲームが嫌いなのでアリだと思い挙げました。
各ドレスの持つ必殺攻撃のド派手演出
3Dキャラが動きデカデカと技名が現れる必殺攻撃演出。
初めて発動したときは想像以上で結構感動しました。
序盤はあまりにも敵が弱くてゲージが溜まらすほとんど使えないですが、ストーリーが進んでくると今度は必須になるので安心してください(?)
今後のドレス実装時には演出・性能、どちらも目玉要素になるでしょう。
実はかなりの水晶大量配布設計では?
クエスト進めても全然水晶が貰えない。
こんなの集金する気満々じゃねぇか。
こんな声が沢山聞こえてきます。
が、ちょっと待って下さい。
先程ちらっと言いましたが、一度デイリー・ウィークリー任務を見てみてください。
デイリー全達成で10個、7日で計70個。
ウィークリー全達成で50個。
足して合計130個ですよ??
これにログインボーナス等も足されるので、恐らく2週間あれば10連分の水晶が確実に手に入るソシャゲだって事になります。
そんなに少ないんですかねコレ。
個人的にはむしろ結構配りまくるじゃんって気持ちです。
悪かった点
装備とキャラ混合の闇鍋ガチャはキツい
悪かった点と聞かれると真っ先に思い浮かぶのがこれ。
キャラと装備が混在する闇鍋ガチャ。
どちらも大事ではありますが、ガチャを引くときって大抵片方しか欲してないんですよね…。
ちなみに天井は無しです。
ゴチャ混ぜの方がドキドキ感があるのは認めます。
認めますが、大半のユーザーはどっちがいいと聞かれると即答で別々に分かれている方なんですよ。
そこは分かって欲しかった。
排出確率自体はそこまで悪くないのが救いかなと。
説明不足で損してる部分の多さ、勿体ない
ユーザーの評価がかなり割れている本作。
皆の感想を軽く目を通していると、とある事に気付きました。
それは『勘違いな不満点の多さ』です。
ゲーム側で対策済みだったり、意図があっての仕様がユーザーに伝わらず、そのまま批判されている部分がかなり多い。
簡単にリストアップすると
- データDLが頻繁に入るのが不快
└ 一括DLがオプションに用意されている Lvアップ時にスタミナ回復しないのヤバい
└その場で回復する代わりに全快アイテムを渡すことで
好きなタイミングに恩恵を受けられる仕様にしているだけ
※スタミナ全快するようになりました- バトル演出のカットつけろよ
└ オプションから演出カットできる - コマンド選択2回タップで確定なの面倒
└ オプションから変更可能
何よりマズいのがこの辺りを不満点として挙げている人がめっちゃくちゃに多かったこと。
これは確実にゲーム内で分かりやすく説明する努力を怠ってしまったせいです。
チュートリアル終了時等に一括DLの選択肢を出したり、初バトル時にオプションの存在をアピールしたり、初Lvアップ時に恩恵について説明するポップアップを表示したりと、色々出来ることはあったはず。
こんなことでユーザーを逃すのは勿体なさすぎる。
致命的なまでに育成がしんどい
※追記しました
最初はそこまで感じなかったのですが、1ヶ月程度遊んでみると深刻な欠陥が。
もう他の不満がどうでもいいくらい育成面が酷いです。
本作はキャラのレベル上限を20,35,50…と、段階を踏んで解放していくシステムなのですが、マジで絶対に35で一度詰みます。
上限解放するには素材アイテムがいくつか必要になるのですが、この素材が非常に厄介。
「ここで素材ドロップするらしい」と対象クエストを周回しても、最初は本当に手に入るのか不安になるほどに稀にしかドロップしません。
こうなると育成が完全にストップしてしまうので、終わりの見えない作業をさせられてる感が凄まじい。
とにかくここを改善しない限りは人離れが無くなることはないと思います。
まとめ
オススメ度:★★★☆☆
全体的に質は高いし間違いなく面白いはずなのに評価されにくい勿体ないゲーム、といったところでしょうか。
個人的には今後も新章が追加される度、いち早くクリアしたいと思えるほど魅力的で大好きな作品でした。
正直かなり厳しいスタートとなりましたが、もし耐えられるなら少しずつ改善してユーザーを獲得していって持ち直して欲しいですね。

それでは皆さん
よきゲームライフを~~!
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